一度も会ったことのない子供がいるため、遺言書を作成したケース
状況
A男さんは現在独身・一人暮らしですが、元妻との間に一人娘B子さんがいます。
A男さんは、B子さんと会ったことがありません。A男さんの財産は、ご自宅の不動産と預貯金、
株式等でしたが、万が一の時には、A男さんは、B子さんに手間や、迷惑をかけることなく、財産
を譲りたいと思っていました。また、A男さんは、病で入退院を繰り返していたため、日常生活は、
兄弟の助けも借りて生活していました。そこで、A男さんは、兄弟にも公平に財産を分けたいと希
望していました。
提案・お手伝い
B子さんに迷惑を掛けたくないとのことですので、B子さんには、現金で相続してもらうよう遺言書の内容を調製し、不動産については、兄弟へ譲ることとしました。 公正証書で遺言書を作成するために
は証人が2人必要になりますが、これも当方でさせて頂くことになりました。
結果
A男さんの体調が思わしくなかったため、遺言書作成の当時は、公証人と小職を含めた証人2名でA男さんの入院している病院へ伺い、無事に遺言公正証書を作成することができました。A男さんは、自分が亡くなった後に、B子さんがA男さんの兄弟と相続で揉めることを心配していたので、「これで安心して治療に専念できる」と笑顔でおっしゃっていました。